体がだるい、疲れが抜けない、慢性の肩こりや腰痛・関節痛などの症状が取れない、何をしても満足できない、うつ病などの不定愁訴、もしかしたら「オキシトシン」不足が原因かも。
オキシトシンは別名「愛情ホルモン」「包容ホルモン」「幸せホルモン」といわれています。2014年4月5日のNHKスペシャルで「あなたを変身させる!細胞が出す魔法の薬」としてオキシトシンが取り上げられていました。
オキシトシン は視床下部の室傍核と視索上核の神経分泌細胞で合成され、下垂体後葉から分泌されるホルモンであり、主に平滑筋の収縮に関与し、分娩時の子宮収縮をさせるホルモンです。また乳腺の筋線維を収縮させて乳汁分泌を促すなどの働きを持つ。このため臨床では子宮収縮薬や陣痛促進剤をはじめとして、さまざまな医学的場面で使用されてきています。
しかし最近になって、オキシトシンが上記だけでなく、母性行動や社交性、好奇心の促進、母性本能の強化、親子間の絆を感じる、友愛・親愛・愛情・幸福感・信頼感の情が沸く、他者に対する好奇心、良好な友人関係、社交性などが高まります。その他にもストレスを抑え安らぎの感情を感じることで、血圧の低下、心拍の減少による興奮の抑制、ストレスホルモンの血中濃度の減少によるストレス軽減作用。その他学習効率を高めるなどの働きもあります。
さらに前項に述べたセロトニンにも深く関わっておりオキシトシンが働く場所(受容体)は、脳のセロトニン神経の神経細胞にあります。オキシトシンが分泌されると、セロトニンの働きが活発になり、脳の状態が安定し、心に平穏をもたらします。また、自律神経を整えてくれる作用もあるため、うつ病などの不定愁訴のほか様々な体の不調の改善につながります。
これだけ素晴らしいオキシトシンですが日本ではあまりなじみがありません。海外ではオキシトシンの点鼻薬が売られているほど普及しています。しかし日本ではそれを手に入れるには個人で取引するしかなくお金も時間もかかります。ではどうしたらよいのでしょうか。
オキシトシンが十分に分泌されると心理的・精神的ストレスを緩和し、心身が解きほぐされ、脳と心の疲れを癒し、満たされた気持ちになれます。その他心肺機能の上昇、血圧の抑制、慢性疾患の改善、うつ病など不定愁訴の改善など。
どれか一つでもいいのでぜひやってみてください。
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