カテゴリーアーカイブ 食と健康

著者:南 尊一郎

人類が糖質を摂らなくてもよい理由

人には糖を摂らなくても自分の体の中で糖を作り出せる機能があります

糖新生とは

これは人間の体で起こる糖を作り出す機能で、グルカゴンの分泌をシグナルとして糖質以外から乳酸、ピルビン酸、アミノ酸、プロピオン酸、グリセロールなどからグルコースなどの糖を生産する機能です。

人は歴史的に見ても肉食の時代と飢餓の時代が長く続きました。結果糖新生の酵素活性が高く糖質以外から活動に必要な糖分を生産できるようになっています。

ちなみに草食動物には植物のセルロースを分解する共生生物(バクテリア)が各種アミノ酸や脂肪酸を生産することにより体に必要なたんぱく質や脂質を吸収しています。

しかし人間にはこの微生物はおらず、いくら植物や穀物を摂取してもタンパク質や脂質は作れません。

パンや米などの主食やイモ類、菓子類はでんぷん質がほとんどで体に必要な栄養はほとんど取れず、また根菜類にも糖類が多く含まれていますので極力摂取量を減らし体に必要なたんぱく質、脂質を多く摂取する食事に変えていきましょう。

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著者:南 尊一郎

火と食の関係

初期の食と火の関係

初期の火の利用から人類は急激に発展をしてきました。 調理にもそれまで生食ではうまく摂取できなかったタンパク質などの栄養を容易にしました。その他にも寄生虫や病原菌の滅菌、コラーゲンなどのゼラチン化など多くの恩恵を受けました。

人族による初期の火の利用は170万年~20万年前の広い範囲で議論が行われていますが基本自然発火した野火などを使っていたと考えられています。最も古いとして残っている証拠は12万5千年前の遺跡から見つかっています。

火が食に与えた影響

火の使用は食べられなかった菜食を可能にしました。多くの植物には灰汁や毒素が含まれています。例えば豆科の植物や根菜にはトリプシンやシアングリコーゲンなどの有毒成分が含まれる場合があります。また、アマ、キャッサバのような植物に有害な配糖体が含まれる場合もあります。その他灰汁に関しては、動物からの摂食を防ぐための防御物質として刺激性の物質や、栄養素の消化吸収を阻害し、動物の体の状態を変化させる生理活性物質などを持っていることが多く、ホウレンソウなどに含まれているシュウ酸は、苦み、えぐみをもたらす。カルシウムと結合しシュウ酸カルシウムとなるためにカルシウムの吸収を阻害し、さらにシュウ酸カルシウムが体内に蓄積し結石の原因となる。茹でることで茹で汁にシュウ酸が溶け出すので大部分が除去できる。ワラビなどの山菜に含まれるチアミナーゼは不味いだけでなく、ビタミンB1を分解する作用があるため、多く摂取すると脚気を引き起こす。また、植物にとっては重要な栄養物質であるが、人間のような動物には代謝できない亜硝酸塩は体内で発ガン性物質に変化します。そのため、火を使用する前には植物の大部分が食用にならなかったでしょう。

このように人類にとって有害な物資を多く含む植物は食用にはなりませんでしたが、火の影響により植物を摂取できるようになりました。しかし勘違いしてはいけないのは摂取できることと体に合っていることは別問題です。それ以前は肉食を基本に花や果実、種などを食用にしてきました。今飽食の時代で多くの食材と調理法があり、体にいい食事の情報も多く出回っています。一度歴史や人体の構成から本当に必要な食事を考えてみてはいかがでしょうか。

間違った食生活をすることは健康になるどころか体を壊してしまいます。

食に関する疑問や、その他体に関する質問等ありましたら当院へご相談ください。

ご予約は047-460-9418までお気軽にどうぞ。

著者:南 尊一郎

米食を考える

皆さんは毎日の食事に何を食べられますか?

健康や慢性の症状に大事なものは生活習慣を変えることです。その中で日々当たり前にとっている食事は重要なポイントです。日常的にどんな運動をすれば良い、サプリを飲めば治る、色々な話がありますし、特に慢性的につらい症状を抱えている方々の中には試した方も多いと思います。 それでも変化が見られないのであれば今までの生活を見直し症状を改善させ、健康について考える必要性が有ります。 今回は日常的に食する米について紹介します。

さて、米食が縄文時代から弥生時代にかけて大陸から入ってきました。今の米とは違い色つきの古代米と言われています、この古代米は白米に比べタンパク質・脂質・リシン・トリプトファン・ビタミンB1ビタミンB2・鉄・マグネシウム・カルシウム・亜鉛・アントシアニンなど体にいい成分が多く含まれていました。

さて、ここから時代は進み今の米が出てくるまでは時間がかかります。江戸時代までは古代米が主流で今の米は献上用のもので税金でした、当時藩は○○石と言われます、これは米の収穫高であり米が一つの通貨の形として認められていたと考えられています。当時大多数を占めていた農民や小さい商人・下級武士などが通貨とされる米を日常的に食べられたとは思えません、そのことが良く分かる言葉に「白いまんま毎日食べられるからな」と女衒(当時の女の子を買う人買い)に買われる女の子を説得させるための言葉からみえてきます。米は大変貴重なものだったのですね。

江戸も時がたち贅沢品として米が精米されて白米が出てきました。江戸に住む粋な人たちは高い白米を食べたそうです、そのため栄養が偏り江戸煩い(脚気)がはやりました原因不明の奇病とされていましたが、なぜか田舎で暮らすと治ったそうです。その原因が白米だと知られたのは随分と後になってからでした。

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著者:南 尊一郎

歴史から考える、本来人間が摂るべき食事とは2

歴史から見る食事の量

皆さんは一日何食食べられていますか?この問いに多くの方は3食と答える方が多いと思います。実際日本の健康をつかさどる厚生労働省も「一日3食」と言っています。ですが本当に人間は3食必要なのでしょうか。

歴史から見て人間が誕生してから300万年経ちますが当時は氷期だったと考えられています、当然食料は少なく採取できる植物も少なかったでしょう、基本食事は狩猟メインの肉食ですが毎日十分な肉が手に入ったとは思えません、長い飢餓状態が続きました。そこから寒い氷期はつい最近の1万年前まで続きました、ここで氷期が終わりその後温暖な気候に変わることで人口は爆発的に増えたと考えられています。食に困った人々は食をつなぐために最初期の農耕を始めました、およそ1万年から6千5百年前の出来事です。この時代での農耕は今の大量生産なんてできません、この時代でも飢餓が続きます。そこから稲作などの農耕が始まったのはは6千年前、大陸の一部今の中国の湖南省と言われています。

日本に関しては1930年代弥生の時代か縄文時代晩期と幅があります、当時一日何食食べていたのか詳しく残っていませんがその後の飛鳥時代で一日2食ですのでそれよりも多いことはないでしょう。

飛鳥時代では一部の過酷な肉体労働者が2食の間に間食を取りこれが日本の3食の起源で、そこから江戸時代になるまで基本2食と戦などの重労働の際の3食が続きました、その後江戸時代に入り2食を基本に間食を入れることが庶民にも広まったと考えられています。正式に3食に変わったのは明治維新以降のつい最近のことで100年ほど前のことです。

いかがでしょうか人間が3食に変わったのは本当につい最近のことです、ちなみに今3食食べている人と昔の2食しか食べていない人では当然昔の人のほうが圧倒的に健康でした、何故なら昔の人は今のような便利な機械も交通手段も無く体一つで何でもできていたのですから。これを機に皆さんも食事の量と質を考えてみましょう。

間違った食生活をすることは健康になるどころか体を壊してしまいます。

食に関する疑問や、その他体に関する質問等ありましたら当院へご相談ください。

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著者:南 尊一郎

歴史から考える、本来人間が摂るべき食事とは

今健康に関心の高まった現代において皆さんは食事をとる際どのような理由で選んでいますか?

おいしいから、簡単に食べられるから、TVなどで体にいいと紹介しているから、昔から食べられているから、いろいろな意見があると思います。ですが食事をとるその最大の理由は体を維持する事、もしくは健康に過ごせるようにすることではないでしょうか。

今回は人類の長い歴史から食の原点を紹介していこうと思います。

多くの人が人類の食の起源は農耕だと考えていると思います。しかし人は狩猟・採取をおよそ三百万年前から行って生活していました、それに対し農耕の歴史は一万年~六千五百年前のごく最近に始まったのです、これは人類の歴史から見て0.002%程でしか有りません。 当時の農耕は今のように広大な農地や作物が良く育つ立派な畑があったわけでもなく。採取の延長線上にあり、下草を刈り採取する植物を育てるなど、ほとんど採取と変わりはありませんでした。

つまり人類の食事は歴史から見てもこの狩猟・採取が基本となっているのです。

この時代に食されていたものは次のようなものになります。

  1. 肉(内臓、骨髄、脳などを含む)
  2. 魚介類
  3. 昆虫類
  4. 季節のきのこや野菜(根菜・穀物を除く)、花や果物

私たちの体に合うものは何か、間違った食生活をすることは健康になるどころか体を壊してしまいます。

食に関する疑問や、その他体に関する質問等ありましたら当院へご相談ください。

ご予約は047-460-9418までお気軽にどうぞ。